2021年に好調だった上場インフラ株は、2022年には良好なマクロ環境、投資家の インフレ対策の模索、魅力的なバリュエーションから恩恵を受ける可能性があります。
要旨
- インフレ対策ニーズが高まるなか、上場インフラ株に注目が集まっています。
- 上場インフラ株のバリュエーションは、広範な株式市場と比較して、歴史的に見て魅力的な水準にあります。
- ファンダメンタルズの改善と魅力的なバリュエーションを背景に、足元で貨物鉄道およびミッドストリームを選好しています。
インフレ懸念を背景に注目される資産クラス
2021年のグローバル・インフラ株のトータルリターンは15.7%(FTSE先進国コア・インフラストラクチャー50/50指数で計測)となりました。経済の再開という環境の中で、より景気感応度が高い企業がより好パフォーマンスとなる傾向がありましたが、一部の長期成長銘柄も好調でした。
上場インフラ株は2022年、二つの理由から魅力的なリターンをもたらす可能性があると考えています。第一に、上場インフラ株は、経済成長の鈍化とインフレ率の上昇の両方が見られる時期に、グローバル株式をアウトパフォームする傾向があり(必要不可欠な公共サービスに関連するキャッシュフローは比較的予測可能であるため)、今年もこのようなマクロ環境が続くと考えられるためです。
上記の内容は、レポートの一部をまとめたものです。
指数定義/重要な開示事項
投資家は当資料に記載された指数に直接投資することはできません。指数の実績は手数料や諸経費等を控除したものではありません。ボラティリティやその他の特性が特定の投資とは異なるため、指数の比較には制約があります。
グローバル・インフラ株式:FTSE先進国コア・インフラストラクチャー50/50指数は、先進国のインフラ株及びインフラ関連株の時価総額加重指数です。構成銘柄の組入比率は、以下の3つの広範な産業セクターに応じて半年毎に調整されます。
図1:2008年7月まではデータストリーム・ワールド・パイプラインおよびデータストリーム・ワールド・ガス、水道およびマルチ公益事業の50/50ブレンド、それ以降はダウ・ジョーンズ・ブルックフィールド・グローバル・インフラストラクチャー指数を使用しています。ダウ・ジョーンズ・ブルックフィールド・グローバル・インフラストラクチャー指数は、キャッシュフローの70%以上をインフラストラクチャー事業から得ている世界各国に所在する企業のパフォーマンスを測定する浮動小数点調整済みの時価総額加重型指数です。
グローバル株式:MSCIワールド指数(ネット)は、先進国の大型株及び中型株のパフォーマンスを配当に係る源泉税控除後で計測する浮動株調整後指数です。
米国債: ICE BofA 米国 7-10 年国債指数は、7-10 年満期の米国債で構成されています。
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グローバル・インフラ証券の投資リスク:グローバル・インフラ証券への投資は、グローバル・インフラ企業を主たる対象としない投資より、グローバル・インフラ企業に影響を与える経済の悪化や規制強化による影響を受けやすいと予想されます。インフラ企業は、様々な政府当局による規制の対象となる可能性があり、顧客に課す料金に対する政府の規制、業務上またはその他の災害、関税、税法、規制方針および会計基準の変更から影響を受ける可能性もあります。
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