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2016年9月、不動産は世界産業分類基準(GICS)のセクター分類において、金融セクターから分離されて独立セクターとなります。その結果、これまで誤解され、アンダーウェイトされることが多かった資産クラスである不動産の認知度が著しく高まります。そのため、リートへの資産配分に対する関心が強まる一方、ボラティリティの低下が見込まれます。
要旨
- 需要の増加:米国株式ファンドは、これまで不動産を大幅にアンダーウェイトしてきた(図3)ため、新しい不動産セクターにおいて市場中立的なポジションを取るためには、1,000億ドル以上の米国リートを買い増す必要があると見られています(1)。
- ボラティリティの低下:米国リートは、流動性の上昇に加え、S&P500種指数のなかでボラティリティが最も高いセクターの一つである金融セクター(図4)から分離することで、ボラティリティが低下すると予想されます。
- 資産配分への影響:リートの分析には、独自のバリュエーション指標や現地不動産市場に関する深い知識を必要とし、従来から、リート専門の運用マネージャーは一般的な株式運用マネージャーと比べ、高いパフォーマンスを収めてきました(図5)。
上記の内容は、レポートの一部をまとめたものです。
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